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2006年05月25日

メシマコブ・アガリクスは効果があるのか?

−キノコは体にいいらしい−

キノコブームなのか、キノコは体にいいらしいことはよく耳にします。中でもメシマコブアガリクスは健康食品として注目を集めています。メシマコブやアガリクスは特にガンに効果があるらしい。本や商品の広告には症例報告として信じられないような奇跡の効果があったというようなことが書いてあったりします。最近、あるアガリクス製品でガンを促進する作用があったというような報告もあるし、本当のところはどうなっているのだろうか。

そこでメシマコブとアガリクスについて本当にガンに効果があるのか、ということを中心に本などで調べてみました。それぞれ宣伝する製品がよいということに惑わされないように本当らしいことは何なのかをまとめました。これからメシマコブやアガリクスなどの健康食品を利用しようかと思っている人の参考になればと思います。

メシマコブ・アガリクスはどう効くか

−本当に効くのか−

キノコが体によいとされる原因にアガリクスで有名なβ-グルカンなどの多糖類が効果を発揮するらしい。しかし、これは高分子であり、このままでは体に吸収されにくいとして、様々な加工法を用いて適度な分子量に分解したものが健康食品として用いられていることが多いようである。

メシマコブにおいては特にβ-グルカンの量が多いわけではない。しかし、経験的にガンに対する効果があることの原因は何かということになる。これの解釈としてβ-グルカンなどの多糖類がタンパク質と結合している形のものが、体に作用するというものだ。これならば特に加工していないものでも、ガンなどに対する効果の説明ができると言えそうだ。

結局のところ、ある単一成分が効いているわけでなく、複雑な機構のもと体に作用していると言える。メシマコブ・アガリクスにおけるβ-グルカンなどの多糖類とタンパク質が結合したものが体の免疫システムを刺激することによる免疫力の増強によってガンなど各症状に効果を発揮していると捉えるのがよいのではないだろうか。

※詳しくはメシマコブとはアガリクスとはを見て下さい。

メシマコブ・アガリクスを利用するにあたり

−健康食品はあくまで食品−

ガンなどの病気に悩む患者にとっては、広告にあふれる「喜びの声」はわらにもすがりたい気持ちを一層強くしてくれるものかもしれません。実際にメシマコブやアガリクスなどにより健康状態が良くなったと言えるケースもあるかもしれませんが、効果がなかった場合も確かに存在します。

はっきりと言えることは科学的な根拠が乏しいことが多いということです。ガンなどの病気に対して現代医学での治療は確かな実績があると言ってよいと思います。健康食品だけで用いた(免疫力増強による)代謝療法はそれだけで効果があるかと言えば、疑問が残ります。

メシマコブアガリクスなどの健康食品の効果は完全に科学的に説明できるものではありません。しかし、今の科学では説明出来ないだけで確かに効果があるものなのかもしれません。メシマコブ・アガリクスなどの健康食品を利用するに当たり、消費者としてしっかりと見極めて、自らの責任を持って利用する必要があると言えます。このサイトをメシマコブ・アガリクスなどの健康食品の利用に役立てて頂ければ幸いです。

ガンとは

−確実に死に直面している−

ガンによる死亡者数と死亡率は上昇してきました。ガンの怖さはその圧倒的な死亡率の高さにあると言えます。ガンは生活習慣病に起因するものと言われています。

通常、人の細胞は新陳代謝として分裂をして古い細胞と新しい細胞が入れ変わります。古い細胞は排出され、同じ数の新しい細胞が生まれます。人の体には約60兆個の細胞があり、各細胞に遺伝子情報が収められています。細胞分裂の際に、この遺伝子情報を元に新しい細胞を作り出します。しかし、何らかの刺激によって遺伝子が傷つけられると、誤った遺伝子情報がコピーされることになります。

この突然変異した、ガン細胞は異常なタンパク質をつくる細胞になります。ガン細胞は不死細胞となり、限りなく異常分裂を繰り返します。こうしてガン細胞が異常増殖を繰り返し、ガン細胞の塊(腫瘍)が出来ます。

腫瘍には悪性と良性があります。悪性腫瘍は放置すると人を死に至らしめる腫瘍で、良性はその危険性がないものです。悪性腫瘍は浸潤(細胞が異常増殖することによって周囲の正常組織に進入し拡大すること)や転移(血液やリンパ液から移動して遠隔組織で増殖すること)などにより変調をきたすことになります。

なぜガンになるか

−もともとは正常な細胞−

正常な遺伝子にはガン遺伝子ガン抑制遺伝子が存在しています。ガン遺伝子とはガンの発生に直接かかわっているもので、ガン抑制遺伝子とはガン化を抑制する働きを持つ遺伝子です。健康な状態であれば、ガン遺伝子とガン抑制遺伝子のバランスがとれ、ガン細胞にならずにすみますが、何らかの外的、内的要因でバランスが崩れると、ガン遺伝子の影響が強まり細胞分裂速度が速まったり、異常なタンパク質をつくる細胞に突然変異します。

正常な細胞がガン細胞になるには初発因子(発ガンイニシエーター)と促進因子(発ガンプロモーター)の2つの因子が関係するとされています。

初発因子は遺伝子が異常をきたす原因になるもので、トリハロメタン、PCB、ダイオキシン、食品添加物、タバコなどの化学物質になります。他にも紫外線、放射線などもこれに当てはまります。最大の発ガン因子は活性酸素と言われています。現実問題として、これら初発因子は身の回りに満ちています。初発因子によって遺伝子を傷つけられても、正常な情報につくり変える機能や、アポトーシスなどのガン抑制機能が働くことによってガンが育たないようになっています。

ガン促進因子の影響を強く受けると、ガン細胞になる確率は急激に高まります。促進因子はガン遺伝子を活発化させ、抑制因子の働きを弱めることでガン化を促進します。促進因子の多くは初発因子と同じになります。つまり食生活や喫煙などの生活習慣がガンの発生に大きく影響していると考えられます。

ガンの三大治療

−臓器を温存する傾向があります−

現在行われているガンの治療法は外科的手術、化学療法、放射線療法の大きく3つに分けられます。

外科的手術
ガンを直接取り除くという点で、確実な方法と言えます。進行ガンの場合は他の臓器に転移していることが多く、広い範囲にわたって摘出することになりますが、最近では腫瘍部分のみの摘出へと縮小する傾向があります。

化学療法
薬物を使った療法で、抗ガン剤としてアドリアマイシン、シクロフォスファミド、メトトレキサート、シスプラチン、ピンクリスチンなどが使用されます。これらはガン細胞を死滅させる作用を持ちますが、正常細胞も傷つけるために副作用の問題もあります。手術や放射線療法の前後に投与され、補助療法として使用されることが多いです。

放射線療法
ガン細胞が放射線に弱い性質を利用した治療法です。患部に放射線を当てることで治療します。手術や化学療法などと併用されることが多い、補助的治療法と言えます。

免疫療法によるガン治療

−自然治癒力の活性化−

異物を認識した免疫細胞は、異物を体外に排除する働きをします。これが免疫力となります。つまり免疫力が弱くなると、異物を体外に排出する力が弱くなり病原体などが体内で働きやすくなります。このため免疫力の弱い人は風邪に引きやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。

免疫の中心的な役割を担っているのが白血球です。殺菌成分を放出して病原菌や異物を攻撃したり、毒素を中和したり、抗原を食べたりして生体を防御しています。

ガン細胞に対しても免疫システムが働くことが分かっています。つまりガン治療において、この免疫力を強くすることによって、ガン細胞を攻撃することで、副作用の多い薬物や体を傷つける外科的手術によらずガンを克服することができると考えられます。

健康な人でも、1日に数千個のガン細胞をつくると言われています。しかし、これらのガン細胞は発生するとすぐにマクロファージやNK細胞などにより撃退されることになります。

2006年05月24日

厚生労働省:アガリクスを含む製品の安全性について

−結局、アガリクスはガンに効果があるのか?−

アガリクス(カワリハラタケ)を含む製品の安全性に関する試験結果について

これ(↑)を読んでみればいいと思いますが、ポイントを整理すると次のようになるのでしょうか。
試験結果
アガリクスを含む3製品について、ラット(ネズミの一種)を用いた発ガンを促進する作用を確認する試験を行ったところ、「キリン細胞壁破砕アガリクス顆粒」について、製品の摂取目安量の約5倍から10倍程度の量を与えたラットで発ガンを促進する作用が認められましたが、原因はまだわかっていません。(ちなみにこの製品は自主的な販売停止と回収が行われることになった。)また他の2製品については発ガンを促進する作用は認められていません。(平成18年3月20日)

使用に当たり
人に対してただちにガンを引き起こすという結果ではありませんが、1製品でこのような作用が疑われたことから、アガリクス関連の製品の摂取に当たっては注意を促しています。

◆ ◆ ◆
結局、ガンに対するメカニズムが完全にわかっているわけでもなく、何かしらの微量な物質が発ガンを促進することになってもおかしくないということなのだろうか。もともと実験としてラットと人の違いもあるし、量も過剰に与えたわけだから、この試験結果に対して神経質になりすぎる必要はないのかもしれない。(キリンのアガリクスを使っていてガンが治ったという人もいるかもしれないわけだし。)とは言え、これがきっかけとなってアガリクスに関して研究が進むことで本当にアガリクスがガンに対して効果があると言えるかもしれないし、そうでないのかもしれない。調査が進むということに対しては消費者としては良かったことと言えるのではないでしょうか。

アガリクスとは

−神のキノコと呼ばれています−

アガリクスというのはキノコの名前ではなくアガリクス属というファミリーネームです。アガリクス・ファミリーに属するキノコは37種類あります。健康食品として利用されているアガリクスは、学名「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」になります。ちなみに日本名はカワリハラタケと言います。

アガリクスが医学界で注目されるようになったのは1950年代です。ある研究者がブラジルのピエダーデ地方の住民が過酷な生活環境にも関わらず、長寿地方として知られていることの原因がアガリクスというキノコであると考えたのです。

この地域は高温多湿の気候条件と豊かな土壌条件により、栄養豊富な「神のキノコ」=アガリクス・ブラゼイ・ムリルを育み、これを生食していた住民の健康を支えていたと推測されます。

アガリクスが有効な病気

−様々な病気に有効であるとされていますが−

アガリクスが有効な病気として「免疫機能」、「栄養状態」、「消化管機能」と分けることが出来ます。

免疫機能
免疫機能は様々な病気の原因となるもので、免疫機能と関連した病気としてはガンや感染症、膠原病、アレルギー性疾患などがあります。免疫機能は健康を維持していく上で最も重要な機能と言えます。アガリクスに含まれるβ-グルカンの多糖タンパク複合体が免疫システムを増強させます。

栄養状態
糖尿病、高血圧など生活習慣病や、骨粗鬆症、貧血などは栄養の取り過ぎ、あるいは栄養不足による病気とされています。必須栄養素豊富な食材であるアガリクスがバランスよく補充してくれます。

消化管機能
消化管機能に異常があると、お腹の症状が出てくることが一般的で、さらに食べ物が上手く消化・吸収出来ないことによる不具合もあります。アガリクスは食べ物の吸収、通過を助け、過剰な栄養素の吸収を防ぐ働きがあります。

アガリクスの利用法

−効果的に使うために−

アガリクスは様々な有効性が示唆されていますが、人体に対する有効性に関してはまだ研究が始まったばかりと言えます。つまり科学的にアガリクスの病気の治療に対する効果は証明されているとは言えません。

そこでアガリクスを利用する上で、現代医療を補完するという考え方で利用するのがよいと考えられます。現代医学は病気そのものを直接の治療対象としますが、アガリクスは免疫機能強化や必須栄養素の補給といった病気を根本から治療するものです。この現代医学とアガリクスによる代替医療を上手く利用することがよいのではないでしょうか。

またアガリクスの効果に関しては、強い即効性を期待しないで、長期的に望むのが大切です。自覚症状の改善は、アガリクスの使用後二週間ほどから見られるようです。十分な免疫機能の活性化が行われて、ようやく目に見える有効性が期待できるとされます。

注意点として、アガリクスに全く副作用がないわけではないということです。アレルギー症状が出た場合はアガリクスの使用は中止しなくてはいけません。また、アガリクスの成分による下痢や軟便などの作用が起こることも考えられます。アガリクス成分が代謝に影響を与える可能性が考えられますので、疾患をお持ちの方は服用前にかかりつけの医師に相談して下さい。

メシマコブとは

−幻のキノコと呼ばれていました−

メシマコブの学名は「タバコウロコタケ科キコブタケ属メシマコブ」になります。メシマコブの形状はサルノコシカケなどに似ているキノコです。菌傘は木質で、偏半球や馬蹄形をしてます。メシマコブの大きさは直径8〜12cm、傘の厚さは1.5〜10cmほどです。色は浅褐色から暗褐色、黒色までと幅があります。メシマコブの味は甘辛く、無毒です。

メシマコブは自然界では桑などの広葉樹の幹に寄生して成長します。普通、20〜30年ぐらい古木の桑の幹に寄生し、樹木の中心部を白く腐らせます。人工的な栽培になると、菌糸の育成が遅く、栽培、培養は非常に難しいとされてきました。

メシマコブの育成地は日本の南、フィリピン、オーストラリア、北米など、幅広く分布しています。日本の場合、九州の長崎県男女群島の女島(めしま)で多く採取されたことから、メシマコブと付けされたと言われています。

アガリクスの選び方

−まずは製品の品質−

日本には200を超えるアガリクス製品があると言われています。品質も価格も異なりますが、アガリクスを選ぶ条件は次のようなものが挙げられます。
・製品原材料の産地、土壌、生産者が明確にされている。
・成分が公的機関などにより分析、公表されている。
・製品の品質管理、製品供給が安定している。
・栄養価が高く、吸収率に配慮した加工が行われている。

また毎日続けることを考えて、手間のかかる乾燥アガリクスよりも粉末状、タブレット状、ドリンク状などの加工されたもののほうがよいのではないでしょうか。

アガリクスは品質で選ぶというのが一番大切になってきます。しかし、今のところ品質を判断する材料は広告になります。健康食品であるアガリクスは、あくまで食品であるために効果や効能を広告することは薬事法により禁止されています。

様々な広告を目にします。大学教授、名誉教授などという専門家が難しい言葉で説明していたり、「アガリクスのおかげでこんなに元気になりました」のような症例報告、製品の差別化を図った言葉(水溶性、タンク培養、細胞壁破砕、超吸収・・・)など意識して読んでいないと、実に上手く引き込まれてしまいます。一番価値があるのは、一見地味ですが品質がしっかり表示してあるものではないでしょうか。消費者として冷静に製品を見極める必要があると思います。

漢方薬としてのメシマコブ

−長年煎じて飲めば体が軽くなる、不老長寿の薬−

メシマコブは古くから、桑の木に寄生することから「桑黄(そうおう)」と呼ばれてきました。名前の由来は桑の木に育成し表面を取り除いても黄色を呈しているためです。別名には桑臣、桑耳、胡孫眼、針層孔菌というものもあります。

メシマコブは昔から煎じ薬の漢方薬として利用されてきました。中国では紀元前の書物にメシマコブのことが記載されています。

メシマコブの効能として、血尿、渋り腹、陰茎痛、脱肛、下血、過労、月経不順、悪血、リンパ腫、子宮不正出血、排尿異常、鼻血、顔面黒しみ、胃痛、下痢などの様々な症状に効果があるとされています。

一般にキノコ類には抗腫瘍活性などの効果があることがわかっていました。近年の研究により、メシマコブの免疫活性、抗炎症性、血糖降下作用などが極めて高いことがわかり、メシマコブが注目されています。

アガリクスの有効成分

−β-グルカンが有名ですが−

アガリクスと言えば、β-グルカンを思い浮かべる人が多いと思いますが、アガリクスの有効成分はこれだけではありません。

アガリクスのキノコ本体は良質なタンパク質・アミノ酸から構成され、高価不飽和脂肪酸・食物繊維・ビタミン類を豊富に含んでいます。つまり必須栄養素の総合サプリメントとして期待されるわけです。

また当然、β-グルカンをはじめとする各種の生理活性物質を含んでいます。これらの生理活性物質には抗菌・抗ウイルス・代謝改善・抗腫瘍などの効果が実験的に示されています。

このようにアガリクスに関する体に良いとされる作用は、アガリクスに含まれる多成分による複合効果であると考えられます。

メシマコブの抗ガン効能に関する実験

−キノコブームのきっかけに−

1968年、国立がんセンター研究所の「担子菌類熱抽出物のサルコーマ180に対する抗腫瘍効果」という実験があります。これはサルコーマ180というガン細胞で、これをマウスの腹部に注射し、各種キノコの煎じ汁を投与したマウスの中で、どれが一番ガンの増殖を阻止できるかというものです。

結果は、シイタケ、エノキタケ、ナメコ、マツタケなどのキノコ類は高い腫瘍の阻止率を示しましたが、特にメシマコブは他のキノコよりも抜きん出た高い腫瘍の阻止率を示しました。このことから、キノコに含まれる共通した成分がガンの阻止に有効に働くと類推されました。

その後の研究により、制ガン物質として最も効果があり、キノコ類に共通して含まれているものはタンパク質と結合した多糖体であることが分かってきました。これを「タンパク多糖体」と呼ぶことにしますがこのタンパク多糖体が体内に吸収されると、免疫力を高めガン細胞の増殖抑制や転移阻止、ガン細胞の消滅などの働きをします。

アガリクスのβ-グルカン

−いろいろな見解がありますが−

アガリクスβ-グルカンがアガリクスの効果・効能を説明する最も重要な物質と考えられている。そのためβ-グルカンを抽出することを目的とするならば、アガリクスをキノコの形に成長させる必要はなく、菌糸のままで十分になります。

タンク培養と呼ばれる方法では、培養液の中にアガリクスの菌糸体を入れて培養することでβ-グルカンを抽出することができます。(しかし、この方法ではβ-グルカン以外の有効成分は摂取できません。)

またβ-グルカンは大きな分子であるために人間の腸からは吸収されにくいとされ、吸収しやすくするために、酵素処理することにより、β-グルカンの分子量を小さくすることが行われています。しかし、β-グルカン単独の経口摂取による薬理作用の有効性はよくわかっていないようです。

それでは何がアガリクスの有効性に働くのかということになります。どうやらβ-グルカン単独ではなく、β-グルカンという多糖とタンパク質が結合した、多糖タンパク複合体というものが効果を発揮しているようです。この多糖タンパク複合体はマクロファージを活性化させ、身体の免疫力を強化させます。この免疫力の強化によりガン細胞に対する攻撃効果になると考えられます。またβ-グルカン以外の多糖における多糖タンパク複合体にも同様の免疫賦活作用、抗腫瘍作用が実験的に確認されているようです。

メシマコブのタンパク多糖体

−タンパク多糖体が生理活性を高める−

メシマコブのタンパク多糖体の主要構成糖はマンノース、ガラクトース、グルコースになります。「酸性ヘテログルカンタンパク複合体」で、分子量は15万になります。

メシマコブの主要多糖体であるマンノース、ガラクトース、グルコースは水に溶けにくい高分子多糖体になります。水に溶けないということは腸内で吸収されにくいということです。この吸収力の問題を解決するのがタンパク複合体になります。高分子多糖体は腸内での吸収はほとんど出来ませんが、タンパク質と結合することにより生理活性を高めることがわかりました。

グルコースが構成糖になっているβ-グルカンは、アガリクスなどの抗腫瘍作用を説明する要素となっています。メシマコブのβ-グルカン量は飛び抜けて高いわけではありませんが、抗腫瘍作用は他の健康食品と比較しても強い抗ガン作用を示します。この理由としてメシマコブのタンパク多糖体が腸管壁にあるパイエル板を刺激することで、マクロファージの食作用を活性化させる、つまり免疫力が活性化され、抗腫瘍作用が発揮されると考えられます。

アガリクスの製品化

−管理の難しい食材です−

アガリクスは一度収穫されると、自身の酵素の力で自己融解を起こして溶けてしまいます。このためにアガリクスの成分を損なうことなく製品化するために、様々な加工方法が開発されました。

アガリクスの製品形態
生アガリクス
アガリクスは三日と日持ちしない食材なので、ほとんど流通していません。
乾燥アガリクス
アガリクスを乾燥させたもの。乾燥したものは栄養価が高くなります。水に戻したり、お湯で煎じたりして飲用します。
アガリクス濃縮エキス
熱抽出によりアガリクスの水溶性成分を濃縮したもの。カプセル状、ゲル状のものもあります。
アガリクス粉末・錠剤
乾燥体や抽出エキスを粉末状・錠剤の形に加工したもの。

メシマコブの抗ガン作用

−免疫力の増強−

高分子多糖体は水に溶けにくく、分解しにくいものになります。このために免疫組織のマクロファージはこれを異物と認識して臨戦体制をとります。さらにT細胞、B細胞、NK細胞なども活性化され、免疫システムが働くことになります。

つまりメシマコブの抗ガン作用というのは、体内の免疫システムを刺激することで自然治癒力を増強し、ガン細胞を攻撃することになります。しかし、免疫システム、抗ガン作用などは単純な機構のみで説明することが出来るものでありませんので、メシマコブに含まれる非常に微量な成分が抗ガン作用に大きな働きをしている可能性もあります。

メシマコブは健康食品であり、毒性もなく副作用もありません。お腹をこわさない範囲で多量に飲用することが出来ます。メシマコブは末期ガンの治療に注目されています。メシマコブによる自然治癒力を高めることで、ガン治療における化学療法や放射線療法によるダメージを抑えることにもつながります。韓国ではメシマコブが医薬品の認定も受けています。

アガリクスの栽培

−アガリクスは保存も困難です−

アガリクス自然栽培には整った栽培環境が必要になります。アガリクスの栽培には十分な湿度、気温、新鮮な酸素、豊かな土壌が必要になります。アガリクスが自生していたブラジル・ピエダーデ地方は湿度が高く、昼夜の温度差が大きい地方でした。またピエダーデ地方にはたくさんの野生馬がいて、その馬糞による有機物が豊かな土壌を形成していたと考えられます。

アガリクスは土壌に栄養分を吸収するために、アガリクスの連作を続けると、アガリクスの品質は低下していきます。アガリクスの栄養価を高く保って行くためには、連作、多作をしないで、農地を休めながら行う必要があります。

現在ではアガリクスの人工栽培が可能になり、世界中で利用できるようになりました。しかし、自然栽培と比べると栄養成分面で劣るようです。

2006年05月19日

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